HIV(エイズ)について

「HIV」とは「エイズウイルス」のことで、正式には「ヒト免疫不全ウイルス」です。
ヒトが感染することで、免疫力を低下させます。
HIV(エイズ)に感染し、治療をせずにいると、免疫力がどんどん低下し、数年~10年ほどで、健康であれば何の異常もない菌やウイルスで様々な病気が起こります。

HIV(エイズ)は、感染して2~4週間で、発熱・のどの痛み・だるさ・筋肉痛といったインフルエンザのような症状があらわれます。
その後数週間で症状は無くなり、無症候期と呼ばれる、症状の無い期間が数年~10年ほど続きます。
この無症候期の期間には個人差があり、1~2年でエイズを発症する人や、長期間発症しない場合もあります。
しかしこの無症候期にも免疫力は徐々に低下していきます。
そして、免疫力がさらに低下するとしつこい下痢や、ひどい寝汗、理由のない体重減少などがおき、様々な病気を引き起こします。
これらの病気が、厚生労働省の定めるエイズ発症の基準となる23の合併症「エイズ指標疾患」にあてはまると、エイズ発症と診断されます。

しかしこの例は、HIV(エイズ)感染に気が付かず、治療を行わなかった場合です。
現代の治療法は進歩しており、エイズ発症を抑えることができるようになっています。
HIV(エイズ)に感染してしまっても、検査を受け、早期発見することができれば、適切な治療をすることができます。

また、HIV(エイズ)の初期症状は他の病気にも多くみられるものであるため、症状からHIV(エイズ)感染を判断することは難しいことです。
感染の可能性のある行為後で、不安な場合は、HIV検査を受けることをおすすめします。

HIV(エイズ)検査について

HIV(エイズ)感染を調べるためには、血液を採取し、HIV抗体スクリーニング検査を受けます。
この検査は、感染の可能性があった日からすぐにできる検査ではありません。
HIV抗体が体内にできて検出されるようになるまでは時間がかかるためです。
HIV(エイズ)に感染すると、通常4週間後くらいから血液中でHIV抗体が検出されるようになりますが、人によっては4~8週間かかる場合もあります。
確実に「陰性(-)感染していないこと」を確認したい場合は、余裕をみて3ヵ月以上経過してから検査を受けることが、国のガイドライン上で示されています。

だからといって3ヶ月以降の検査でないと意味がない、というわけではありません。
HIV(エイズ)に感染している場合は、4週間程度で「陽性(+)」と出る可能性があります。
ただしその場合は、確実に陰性(-)を確認するために、3ヶ月以上経ってから改めて検査を受ける必要があります。
自身の感染を疑い、不安が強くて3ヶ月も待てないという方は、4週間後から検査を受けてみましょう。
そして、3ヶ月以降の検査で陰性(-)だった場合はHIV(エイズ)には感染していません。

HIV(エイズ)検査を受けるには

HIV(エイズ)検査は、様々な形で受けることができます。

・保健所など
無料・匿名でのHIV(エイズ)検査を受けることができます。
各自治体が主となり、特設の検査場が開設されている場合もあります。
場所によっては時間や曜日が決まっていたり、予約が必要な場合もあるので、確認をしてから行きましょう。

・医療機関
婦人科・泌尿器科・性病科などの病院・クリニックや、エイズ治療拠点病院などでHIV(エイズ)検査を受けることができます。
ただしどこでも検査を行っているわけではないので、こちらも事前確認を行ってください。
検査料金は3000~7000円程度で、検査実施は主に診療時間内です。

・郵送検査キット
保健所や医療機関へ行く時間がない人や、人と対面して受ける検査に抵抗がある人には郵送の検査キットがあります。
自宅で採血などを行い、検査物を送るという方法でHIV(エイズ)検査を受けることができます。
匿名で受けることができ、結果はインターネットで確認します。
いつでも受けることができ、費用は5000~1万円程度です。

エイズの治療

HIV(エイズ)に感染してしまった=死 というわけではありません。
確かに現代の医療技術では体内からHIV(エイズ)ウイルスを完全に排除することはできません。
しかし、医療技術は飛躍的に進歩しています。
定期的な検査と共に、毎日決まった時間に薬を2~4錠服用することによる継続治療によってエイズ発症を抑えることができます。

これはHIV(エイズ)ウイルスの潜伏期間中に、早ければ早いほど効果的な治療が行えます。
95年を境に、HIV(エイズ)患者の死亡率は年々減少傾向にあります。

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